最近ハラスメントが話題になることが多いですね。
なかでも、モラルハラスメントについては、わかりにくい部分があるかもしれませんね。
まずはモラルハラスメントを確認しておきましょう。
そのあと家庭内、とくに夫婦間のモラルハラスメント(通称:モラハラ)が理由で離婚する場合の慰謝料について具体的な例を出して紹介していきます。
旦那がモラハラした場合の離婚時の慰謝料とは?
旦那がモラハラ夫だった場合のいくつかの例と慰謝料について解説していきますが、そもそもモラハラとは何なのでしょうか。
モラハラ夫からの慰謝料を考えるときには、モラハラの定義を理解しておきましょう。
モラハラってなに?
言動や態度など、無視をしたり一方的に無理なことや暴言を言って相手に苦痛をあたえることです。
わざと聞こえるように嫌味な独り言をいうこともあれば、外では優しい夫を装うこともあるかもしれません。
そして、精神的な苦痛でうつ病などの病を発症してしまうこともよくあることです。
ただ、夫婦の場合は無理難題を言ってきているのに、「私が悪いから」と正常な判断ができなくなってしまうこともあるので、注意が必要です。
まわりの方に相談することが大切になります。
実際にモラハラは、法律的に認定することが難しいようです。
というのも、わかりやすい暴力とは違い証明が難しいからです。
旦那からモラハラの場合の離婚例
① 30代の女性の場合
結婚3年でお子さんが一人いる。
結婚当初から、性格の不一致を感じていたようです。
けんかすると、妻の人間性を否定するような言葉を浴びせられてり、機嫌が悪いと無視をされ続け、会話がない状態になったそうです。
家庭内別居に至り、妻が調停を起こし離婚に至ることができました。
・慰謝料
調停を起こし、結果として100万円の慰謝料を得ることができました。
慰謝料は数十万~300万くらいが相場だそうです。
金額には基本的に合意が必要です。
話し合いの協議離婚で決まれば一番良いのですが、なかなか難しいのが現実です。
調停は離婚裁判より臨みやすいので、そこで第3者に入ってもらい調整してもらうのは一つの方法として覚えておきたいものですね。
② 夫が精神科医の場合
夫が妻に対して先に離婚を言い出した
しかし、実際は妻のほうが、夫から精神的苦痛や執拗に離婚を迫られたりしていたため、逆にモラルハラスメントとして提訴した案件です。
普段から、妻の作った食事に苦しそうにしたり、妻に対して人格障害にしかみられないというなど、人格を否定するような言葉を吐くことが多々あったようです。
この場合は離婚裁判を起こしたので、調停での話し合いというよりは裁判官による判決が出て離婚が認められたということになります。
・慰謝料
まるで妻が悪いかのような離婚裁判を起こしたりしましたが、一方的に夫が悪いということで、300万円の慰謝料を支払う判決が出されました。
慰謝料は、実際に払える能力があるかどうかも金額に影響があるようです。
この場合は、夫が医者であることからかなり高額な慰謝料がもらえることになったのではないかと思います。
モラハラ妻の場合は?慰謝料の相場は?
それでは逆に妻からモラハラを受けた場合はどうなのでしょうか?
実は、妻からモラハラを受けている夫も多いのです。
妻のモラハラが原因での離婚もあるので紹介していきますね。
モラハラ妻についても、夫を罵倒したり経済的に極端に制限したり、なんでも夫のせいにするなどです。
それに対して夫が精神的苦痛を受けて、結婚生活が耐えられないようならモラハラ妻と離婚することができるのです。
モラハラ妻との離婚例
・30代の男性の場合
結婚6年で子どもが2人いました
妻からの暴言で精神的苦痛を強いられてきた男性が、調停で離婚訴訟を起こしたのですが、子どもがいるため養育費の争いになり慰謝料どころではなかったようです。
・50代の男性の場合
親戚の前で怒鳴り散らす妻に嫌になり、子どもが成長した後に離婚調停を起こしました。
慰謝料は0円で財産分与などが調停の中心だったようです。
まとめ
モラハラ夫やモラハラ妻への離婚時の慰謝料についていろいろな観点からみてきました。
離婚の原因は一つではなく様々な理由や状況が重なっていることが多いです。
モラルハラスメントも離婚の原因の1つになるということ、また慰謝料も発生することもわかりました。
またお金を少しでももらうために、慰謝料という言葉と意味を嫌がる人もいるので、解決金という言葉を使うこともあることを覚えておきましょう。
そしてもし、モラハラで離婚を考えているなら、相手にどのくらいの支払い能力があるかを冷静に見極めることが大切かもしれませんね。