入居時と同様に、退去の場合も約束事がいくつかあります。
それに沿って手続きや清算を済ませていかなくてはなりません。
賃貸物件をトラブルなく退去するために、また損をしないために、スムーズに解約するポイントをおさえていきましょう。
賃貸アパートの解約の具体的な手順や方法は?
① 賃貸借契約書のチェック
まず初めにすることは、部屋を借りるときに交わした賃貸借契約書に目を通すことです。
これには解約に関する事項があげられています。
いつまでに、どうやって解約を通知するか確認してください。
② 引っ越し日の連絡
引っ越し日が決まればその連絡を不動産会社にします。
退去には不動産の担当者や大家さんの立ち会いがいるので、その日時を決めることになるでしょう。
③ 引っ越しをする
荷物を全て出し切り、立ち会いのもと部屋を明け渡します。
このとき鍵も返却します。
④ 敷金精算
賃貸借契約書に記載される各種代金が敷金から差し引かれ、口座に振り込まれます。
賃貸アパートの解約で敷金が戻る!掃除は念入りにすべき!?
敷金は退去時に借主に返還されるのが基本です。
このお金は物件の原状回復に伴う費用にあてるのが目的です。
原状回復とは、入居前と同じ状態に戻すことを意味します。
しかし、入居から時間の経った部屋を完全に元のきれいな状態に戻すのはほぼ不可能ですよね。
具体的にどこまできれいだったら負担にならずに済むのでしょうか?
例えば、壁紙や床の日焼けによる変色は原状回復の義務の範囲に含まれません。
壁の下地ボードを取り替えるほどの大きな穴でなければ、画鋲の使用は大丈夫です。
反対に、食べ物や喫煙による臭いの付着や変色、壁や床の破損は原状回復の義務となり、借主の負担となります。
これらの線引きは、日常生活において使用範囲内であるかどうかを基準にしていると考えてください。
ですので、敷金はハウスクリーニング代を差し引いた額で借主に戻ってきます。
なので、事前の借主による掃除によってはその額が増えることもあります。
台所の油汚れやトイレの汚れ、水場のカビなど、自身で掃除できる場所は徹底的にきれいに仕上げましょう。
これらを業者が掃除するかしないかで返還額は大きく変わります。
汚れはこびりつけばなかなか落とすのに苦労します。
なのので、普段の手入れが返還額にプラスになると考えて生活するといいですね。
まとめ
退去は契約書の内容に沿って話が進んでいきます。
契約書は自身の手元できちんと保管しておきましょう。
何かとトラブルの起こる賃貸の解約ですが、大事なのは管理会社との細かい連絡をとることです。
約束事を守れば無事に引き払うことができるので、慎重に段取りをとってくださいね。