今の日本は、高齢化と少子化の一途をたどっています。
それで、国の支給する年金だけで老後の生活をやりくりするのに一苦労といわれています。
現時点で受給資格のある人ならまだましです。
そろそろ定年を迎える50代がいざ年金を受給する頃にはまた状況が違っているでしょう。
老後貧困なんて言葉もある時代です。
まだ働き蓄えのできる今から、定年後の生活を迎える準備をしなくてはなりませんね。
では、定年後の生活費は一体どれくらい用意していれば安心なのでしょうか?
夫婦仲の良しあしでかかるお金が違ってくるって本当!?定年後の生活費の実態は?
一般的には、老後のひと月あたりの最低生活費は22万円といわれています。
これは住む地域で物価の異なるためおおよその平均額と考えてください。
実はこの22万円で生活費が収まるかどうかは、夫婦仲の良しあしでも左右されます。
正確にいうと、趣味を持ちゆとりある生活を楽しんでいる夫婦は22万円を超えた生活費が必要です。
定年後の夫婦仲が悪化する家庭がありますが、この原因は夫の在宅時間の増えたことにあります。
働き盛りのころは日中夫が不在のため、妻は家でも外でも自由が効きますよね。
しかし夫が退職を迎えると在宅時間は増えて必要以上に一緒にいることに妻はいら立ちを覚えます。
そのため、解決策として二人の時間を減らすことを意識するのがよいとされています。
なので、互いに趣味や楽しみを持つことで自然と距離を保てます。
よって、夫婦仲のよい家庭は互いに趣味を持っていてその費用も必要になります。
そのため、生活費は平均額より高くなる傾向にあるといえるわけです。
もちろん平均額で収まるほどの質素な生活を送る夫婦でも仲の良い家庭はありますので一概に断言はできません。
ただ、老後も仲良く生活したいなら楽しみを持つ工夫と多めの資金がいると考えておくといいですね。
夫婦で備えて安心!定年退職に向けての準備マニュアル
年金制度の改革も不安ですが、忘れてならないのは物価の上昇です。
これは予想しづらく、今より下がることはほぼないでしょう。
ですが老後の不安はなるべく払拭しておきたいですよね。
このとき、頼りになるのがファイナンシャルプランナーです。
通称FPといい、彼らは資産形成と家計見直しに長けています。
お金の悩み事の相談を受け解決策を提供してくれます。
一例として、保険会社の社員はFPが多いので、老後資金の保険を提案してくれます。
資金作りは長い時間のかかることなので、気になるのであれば早め早めに相談してください。
また、老後の生活をある程度把握するためにも、退職金額の確認と年金受給額の見込み試算は重要です。
予想した額より下回ったときに慌てないために、予め把握しておきましょう。
まとめ
テレビをつければ年金問題がニュースで繰り広げられ、不安を煽られますよね。
ですが老後は不安な人生とばかり捉えるのは何だか寂しい気もします。
人生の前半を経済や社会貢献に費やした分、残りの人生を新たな挑戦や目標を持って生きがいにしてほしいです。
そのためにも、やはり年金だけに頼らずできる限りの貯蓄が必要です。
安心して定年を迎えられるように、夫婦で話し合いながら計画を立ててみてくださいね。