お子さんがいらっしゃる家庭で、新学期ごとに用意することになる雑巾。
今はスーパーやディスカウントストアでも売っていますが、家にある古くなったタオルを有効活用するために自分で作ることもありますよね。
しかし、雑巾をミシンで縫った時に「糸が絡まった」「針が進まない」といった声を聞くことがあります。
なぜ雑巾を縫うとミシンが進まなくなるのでしょうか。
ミシンで雑巾を縫っているけど、なかなかはりが進まず困っているあなたに、その原因と対処法を紹介します。
雑巾を縫うとミシンが進まなくなる原因とは?
「ミシンが進まない」「針が折れる」せっかく作り始めたのに、こういった状態になると、ストレスになりますよね。
では、ミシンで雑巾を縫うと、このようなことが起きてしまうのか。その原因をあげていきたいと思います。
原因1:タオルの厚み
雑巾をタオルで作る場合、タオルを何回かたたんで作ります。
そのため、どうしても多少の厚みは出てしまいますよね。
ミシンの針にもいくつかの種類があるのですが、その針がタオルの厚みに適していないと、タオルに針が通らないことがあります。
また、何回かたたんだタオルのように厚手のものは縫い始めの押さえが斜めになっていると、うまく布を送れず、ぐちゃぐちゃになってしまうことがあります。
原因2:糸がきちんとセットされていない
ミシンには上糸と下糸があります。
ミシンが上手に進まないとき、上糸がきちんとセットされていないということが多くあります。
上糸調節ダイヤルを回して調節してみてください。
下糸に関してもボビンの方向を間違えていると、ミシンが止まってしまう原因になります。
原因3:ミシン自体が原因
上の2つの原因ではなかった場合、ミシンそのものに問題がある可能性があります。
ミシンのモーターの力弱い、故障している、部品が正しくセットされていないなど、様々な原因が考えられます。
雑巾をミシンで縫う場合の縫い方と注意点について
先に述べた雑巾がミシンでうまく縫えない原因を踏まえ、ミシンを使った雑巾の縫い方と注意点を解説いたします。
タオルの厚みを見直そう
タオルをたたんで雑巾にするため、多少厚みは出てしまいますよね。
少しでも厚みを減らすために工夫が必要です。
まず、厚みの一番の原因となるのがヘムと呼ばれるタオルの耳の部分です。
タオルをたたむ前にこのヘムを切ってしまいましょう。
そうすることでタオルの厚みは減り、全体の厚みが均等になります。
もし耳の部分を切り取らないのであれば、その部分は中に入れ込んでしまいましょう。
そうすると、ミシンで縫う部分は薄くなり、ミシンの針は進みやすくなります。
端から縫うと布の厚みで生地がうまく後に送れなくなってしまうので、端から1cm~2cm内側を縫うのもポイントです。
そして大切なのは雑巾の厚みに合わせた針を使用することです。雑巾を縫うのにおすすめの針は「14番」のようです。
ミシンの付属品として付いてくることも多いようですが、なければ購入する必要がありますね。また、縫う前に洗いなおしたり、アイロンをかけたりすることでより縫いやすくなります。
糸を正しくセットする
糸が正しくセットされていないと、ミシンが止まってしまったり、糸が絡まってしまったりする原因となります。
特に久しぶりにミシンを出して使うというときには注意が必要です。
ミシンがうまく進まないときは上糸がきちんとかかっていないことが多いようです。
下のボビンに関しても方向を間違わないように、縫い始める前にもう一度しっかり確認してみてください。
ミシンを点検する
安いミシンやコンパクトミシンはモーターが弱く、布送りも弱いため、タオルのような厚手のものは縫う力がない場合があります。
ご自宅にあるミシンが、厚手のものに対応できるものかを確認してみてください。
また、針がぐらついていたり、下糸を入れる釜のずれや汚れがあったりするのも、ミシンの動きを悪くする原因と言えます。
タオルの厚みを見直しても、糸を正しくセットしていてもうまく動かなかったり、糸が絡んだりする場合は、ミシンの故障がないか、部品が正しくセットされているかをもう一度確かめてみましょう。
まとめ
やはりミシンで雑巾を縫うのは難しい面もあるようですね。
私の母は縫製工場で働いています。
ミシンが得意な母も、今思えば雑巾はいつも手縫いだった気がします。
そこにはミシンでは縫いにくいという理由があったのでしょうか。
ミシンで雑巾を縫うためには、事前にミシンの確認をしたり、タオルの折りたたみ方を工夫したりした方が良いということが分かったと思います。
少し手間がかかるように思いますが、正しい方法で縫うことができれば、きっとあっという間に縫い上げることができるのではないでしょうか。
ミシンで雑巾を縫っている途中でなかなかうまく縫えなくて困ってしまった方、またこれから雑巾をミシンでぬってみようかなとお考えの方、ぜひこの記事を参考にして楽しく雑巾を作ってみてください。