家庭菜園で唐辛子を育てている方、必見です!
野菜や果物など、何か植物を育てる時、どうしても気になってしまうのが病気です。
できることなら、病気になるのを避けたいですよね。
ということで、今回は唐辛子の病気、そして病気にならないために気を付けることを紹介します!
唐辛子の栽培でかかりやすい病気とは?アブラムシが原因のことも!
まずは唐辛子がかかりやすい病気について見ていきましょう。
原因はさまざまですが、一つの対策でいくつかの病気を防げることもあるんです。
唐辛子は元々多湿が苦手なので、それを防いであげるのが大切になります。
それでは詳しく紹介していくので、一緒に見ていきましょう。
疫病
これはカビによって発生する病気です。
かかりやすい時期は5~7月と短めです。
症状としては唐辛子のさまざまな箇所に茶褐色の病斑が現れます。
放置してしまうと、最悪全体が枯れてしまいます。
予防策として、水はけをよくする、連作を避けるなどがあります。
青枯れ病
これは日が当たっているときに葉が萎れ、夜や曇りの時には一時的に回復したように見えますが、何日かこれを繰り返して最終的に青いまま枯れてしまう病気です。
いろいろな野菜がかかりやすい病気のため、この病気になる原因の細菌はどこにでもいます。
水やりをしたときに流れた水に菌が含まれていて、他の植物がその水を吸収したり、病気にかかった野菜の収穫につかったハサミを、そのまま他の野菜にも使ったりすることで感染します。
この病気の予防策は、連作を行わないこと、水はけをよくし、雨が降った時の水やりを控えることなどです。
発病してしまった場合は、株を取り除き、一緒に周りの土も除去して根などが残らないように気を付けましょう。
斑点病
これは葉の表面や茎などに黄色い斑点が現れ、それがだんだんと茶褐色に変化する病気です。
カビが原因になることもあります。
放置すると最悪の場合は株が枯れてしまいます。
この病気は菌を含んだ水が傷口から侵入することで感染します。
また空気感染も起こります。
予防策として、水はけをよくすることが効果的です。
軟腐病
これもカビによる病気です。
水はけが悪くなり、多湿な状態が続くと発生します。
株が腐って異臭を放ちますが、最終的には枯れてしまいます。
予防策として、収穫に使用するハサミを事前に消毒し、傷口から菌が侵入することを防ぐのが有効です。
ほかにも肥料をやりすぎないこと、植える時に密集させすぎないことが大切です。
灰色カビ病(ボトリチス病)
こちらもカビが原因で起こる病気です。
水がしみ込んだような病斑が出て、褐色に変化します。
そのまま放っておくとそれが株全体に広がり、灰褐色のカビが生えてしまいます。
低温多湿の状態で発生する病気なので、梅雨の時期に多くみられます。
対策として水はけをよくすることと、水やりの時に根元から水をあげるようにすることなどが挙げられます。
薬を使うという手もありますが、耐性をもった菌が現れることもあるため、何度も続けて使用するのは避けましょう。
モザイク病
この病気に、かかってしまうと治りません。
葉や実に黄淡色の斑点が現れて、それがモザイク模様のようになる病気です。
放置すると葉がゆがむ、茎が萎縮するなどの奇形が発生してしまいます。
この病気はアブラムシが媒介します。
治療はできないので予防がとても大切になってきます。
対策としてはアブラムシの飛来を防ぐため、銀色のマルチシートを設置することなどがあります。
唐辛子栽培で気を付けたい害虫とは?虫よけ対策をご紹介!
先ほども書きましたが、アブラムシが病気を運んでくることがあるんです!
しかもアブラムシは増えやすく、とてもやっかいな虫なんですよね。
でも唐辛子の害虫はアブラムシだけではありません。
害虫対策をしておかないと、大変なことになってしまいます。
ということで、次は唐辛子の害虫とその対策について紹介していきます!
アブラムシ
アブラムシはウイルスを媒介するやっかいな虫です。
しかもメスだけで産卵することができるので、気が付くととんでもない数に増えているなんてこともあります。
なので見つけ次第、早めに対処することが大切です。
実はアブラムシはキラキラしたものが苦手なんです。
なので、銀色のシートを畑に敷いたり、銀色のテープを吊るしたりするのが対策として有効です。
また、アブラムシには天敵がいます。
それはテントウムシです。
テントウムシを近くに置いておくと、何匹ものアブラムシを食べてくれます。
テントウムシを手に入れることができれば、この方法も活用できますね。
アザミウマ
こちらは花によくつく害虫として有名です。
アブラムシと同じく、ウイルスを媒介します。
気温など、条件が揃うとこちらもどんどん増殖してしまい、とてもやっかいです。
しかも、アブラムシと違って作物をかじってしまうため、被害がより大きくなってしまうことがあるので、より注意が必要になります。
さらに、薬剤に耐性のある種類が増えているので、薬剤に頼るより、飛来を防ぐのがいいでしょう。
アザミウマもキラキラするものが苦手という特徴があるので、アブラムシと同様に銀色のシートやテープを使い、作物を守りましょう。
まとめ
いかがでしたか?
唐辛子は多湿を嫌うので、水はけを良くすることでいろいろな病気の対策ができます。
あとは、もともと連作が良くない作物なので、一度唐辛子を育てたら4~5年あけるのが良いですね。
防げる病気はなるべく防ぎたいので、対策をきちんとして作物を病気や害虫から守りましょう!