今、日本は空前のラグビーブームです。
2019年、ラグビーワールドカップが日本で開催され、日本代表チームはもちろんのこと、世界の代表チームの試合を見て、ラグビーの魅力に引き込まれた方はたくさんいると思います。
しかし、いまいちよくラグビーのルールやポジションについて知らないという方も意外と多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ルールの前にまずラグビーのポジションについて解説したいと思います。
ラグビーのポジションについて学べば、よりラグビーのおもしろさがわかると思いますよ。
ラグビーの各ポジションの名前と役割について
ラグビーは15人で試合をします。
ポジションは真ん中でわけてFWとBKに分けます。
FWのポジション
・PR(プロップ)
PRはフロントローという最前列のポジションの1つです。
プロップとは支柱という意味があり、その言葉の文字通り、スクラムを組む際には最前列でチームを支えています。
またラインアウトの際には選手を持ち上げる役割もあります。
プロップの選手は、スクラムを最前列で組むことから、相手選手とのぶつかり合いが多くなります。
そのため、身体が大きくてがっしりとした選手が多いです。
プロップには左プロップ(ルースヘッドプロップ)と右プロップ(タイトヘッドプロップ)の2人の選手がいます。
・HO(フッカー)
HOもフロントローのポジションです。
フッカーは引っ掛けるという意味で、スクラムの際にボールを足で引っ掛けて後ろに送る役割があります。
PRとともにスクラムを最前列で支えていますが、パワーだけでなく同時に器用さも求められるポジションです。
また、ラインアウトではボールを投げ入れる役割になることが多く、コントロール能力も求められます。
・LO(ロック)
FWの2列目、セカンドローのポジションです。
ロックとは固めるという意味があり、スクラムでは前の3選手を後ろから押し固める役割があります。
ラインアウトでは持ち上げられてボールをキャッチする役割があるため、ロックには長身の選手が多いです。
ロックには左と右の2選手がいます。
・FL(フランカー)
FWの一番後方のサードローのポジションの1つです。
フランカーとは側面という意味があり、スクラムでは両脇から押し込む役割があります。
スクラムからいち早く飛び出し、攻撃の際にはバックスの選手の援護もする運動量がとても多いポジションです。
フランカーにも左と右の2選手がいます。
・NO8(ナンバーエイト)
サードローのポジションの1つです。
FWを最後尾から支え、的確に指示を出す司令塔の役割です。
スクラムでは後方に運ばれたボールを手で運び出し攻撃につなげます。
守備だけでなく攻撃にも重要なポジションのためパワーだけでなく判断力やスピードなど総合的に高い能力が求められます。
BKのポジション
・SH(スクラムハーフ)
BKの最前列、ハーフバックのポジションの1つです。
スクラムハーフはスクラムの際にボールを投げ入れ、取り出す役割があります。
常にボールの方へ動き、攻撃の起点を作ります。
FWとBKを繋ぐ、チームの中心となる的確な判断力が求められるポジションです。
・SO(スタンドオフ)
SOもハーフバックのポジションです。
SHから受け取ったボールをどう運ぶか選択するチームの司令塔でプレーメーカー的存在です。
そのためキック、パス、ランのどのスキルもとても重要で高い能力が求められます。
・CTB(センター)
スリークォーターバックのポジションの1つです。
スリークォーターバックの中でも真ん中に位置することからこの名前がついています。
守備では相手にタックルし、攻撃ではトライをアシストします。
身体のぶつかり合いも多いため、スピードだけでなくパワーも求められます。
センターには左と右の2選手がいます。
・WTB(ウイング)
WTBもスリークォーターバックのポジションの1つです。
ウイングの最大の役割はトライを奪うことです。
時には自陣から一気に駆け上がることもあるため、スピードはもちろんのことスタミナも求められます。
ウイングも左と右の2選手がいます。
・FB(フルバック)
チームの一番後ろのポジションです。
守備では最後の砦として相手のトライを防ぎ、攻撃ではキックでボールを自陣から押し上げるなど、一番後ろからチームを支えます。
そのためキック力が重要なポジションです。
ラグビーのポジション背番号との関係について
ラグビーの背番号の付け方はとてもシンプルです。
チームの前から1から順番に後ろが15です。
背番号の一覧は以下の通りです。
1 | 左フロップ | 2 | フッカー | 3 | 右フロップ |
4 | 左ロック | 5 | 右ロック | 6 | 左フランカー |
7 | 右フランカー | 8 | ナンバーエイト | 9 | スクラムハーフ |
10 | スタンドオフ | 11 | 左ウイング | 12 | 左センター |
13 | 右センター | 14 | 右ウイング | 15 | フルバック |
まとめ
ラグビーのポジションと役割、背番号についてお分かりいただけたでしょうか?
ポジションについて知っていると選手の動きが良く分かるようになると思います。
ラグビー観戦の際には選手のポジションにも注目してみてください。