ミシンを使っても下糸がゆるんでしまい上手に縫うことができないと悩んだことはありませんか?
上糸に比べて下糸の方が縫っているうちになぜかゆるんでしまう。
また付け方もこれでいいのかな?とあいまいになってしまうこともあります。
そこで今回は、ミシンの下糸がゆるんでしまったときの調整方法についてご紹介したいと思います。
また、下糸がゆるまないための上手な取り付け方についても解説します。
どちらもとても簡単なのでぜひ試してみてください。
ミシンの下糸がゆるいとき!簡単な下糸の調整方法
上糸や下糸がゆるんでしまっている状態で作業をおこなうと縫い目がきれいになりません。
下糸がゆるんでしまう原因
原因のほとんどが、ボビンが正しく取り付けられていないことです。
下糸が巻き付けられたボビンをミシンに取り付ける際に少しでも浮いていたり、ずれていると下糸がゆるんでしまいます。
また糸を掛ける場所が正しくない場合にも下糸がゆるんでしまいます。
下糸がゆるんでしまう原因についてわかったところで、それではゆるんでしまったらどうやって調整すれば良いのでしょうか?
下糸のゆるみの調整方法
一度ボビンをボビンケースから取り外してみてください。
そして入れる向きが正しいことを良く確認してからしっかりと取り付けます。
その後もう一度縫ってみてきれいに縫えている場合には調整は完了です。
それでもダメな場合にはボビンケースの中にあるネジを回して下糸の張を調整します。
このネジのしまり具合をきつくすることで下糸のゆるみを調整することができます。
しかし、最近のミシンの機種にはボビンケースがなく、ボビンを取り付けるだけのタイプのミシンが増えています。
この場合にはネジをしめて下糸のゆるみを調整するということができません。
その場合はボビンを取り付け方が正しいか、または上糸の張り具合を調整してみてください。
これで安心!下糸を付ける時の上手な付け方!
ここではボビンケースがある(垂直釜)ミシンの下糸の取り付け方と、ボビンケースがない(水平釜)ミシンの下糸の取り付け方の2つに分けて解説していきたいと思います。
垂直釜のミシンの下糸の取り付け方
垂直釜のミシンでは、下糸を巻き付けたボビンをボビンケースに取り付けます。
そしてそのボビンケースをミシン本体に取り付けることで下糸のセットが完了になります。
手順は以下の通りです。
① 糸の向きが時計回りになるようにボビンをボビンケースに取り付けます。
正しい向きにセットされれば、糸は右下に垂れ下がる状態になります。
② ボビンケースの切り欠けに糸を通します。
③ 切り欠けに通した糸を引っ張ってボビンケースに横向きに開いた窓に通します。
ボビンケース本体と糸調子板バネの間を通すようにします。
④ 通した糸をボビンケースのジグザグになっているところまで通します。
これでボビンケースへの取り付けは完了です。
次に釜にボビンケースを取り付けます。
⑤ 釜の中に針先がある場合には針先を針板の上に出します。
⑥ ボビンケースのラッチをつまんで釜の奥までしっかりと差し込みます。
これで垂直釜のミシンの下糸のセットは完了になります。
水平釜のミシンの下糸の取り付け方
① 糸を巻き付けたボビンを糸が左側から垂れ下がるようにして持ちます。
この向きのままボビンを取り付けるので持ち替えないように注意しましょう。
② ボビンを釜の中に取り付けます。
このとき手前側にある金具の中央部分にある切れ込みに糸を通します。
③ 糸がどんどん出てきてしまうのでボビンをおさえます。
このまま金具に沿わせながら左上まで糸を持ってきます。
これで水平釜の下糸の取り付けは完了です。
まとめ
ミシンの下糸の取り付けについてお話ししてきました。
下糸は正しく取り付けられていないとゆるんで、きれいに縫うことができない原因になります。
ご家庭で使われているミシンの多くは水平釜ミシンなので下糸の取り付けや調整は簡単です。
下糸を正しくセットして、きれいな縫い目を目指しましょう。