銀杏の食べ過ぎで死亡するって本当?何個までなら大丈夫?

「銀杏って食べ過ぎると死んじゃうよ〜」なんて話を最近は耳にすることは無いと思います。

私も子供のころは単なる噂にすぎないと聞き流していました。

あんなに美味しい銀杏ですが、食べ過ぎは思わぬ事態を招いてしまうことも…!

あなたは銀杏を食べ過ぎるとどうなるかご存知ですか?

知らない方は絶対にチェックして下さい。

今回は食べ過ぎるとどうなってしまうのか?

何個までなら食べても良いのかをお伝えします。

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銀杏を食べすぎると死亡?何個までなら大丈夫?

銀杏を食べ過ぎると体に異変が起こります。

どんな仕組みでどういった症状を引き起こすのか説明します。

また食べていい個数も大人と子供で違うので、お子さんがいる方もぜひご確認ください。

銀杏を食べすぎるとどうなるのか?

銀杏を食べすぎると腹痛やめまい、嘔吐、ひどい場合はけいれんや呼吸困難といった症状が現れます。最悪の場合死に至るケースもあります。

なぜこのような症状を引き起こすのでしょうか?

原因は銀杏に多く含まれている抗ビタミンのメチルピリドキシンです。

メチルピリドキシンについて

メチルピリドキシンは、ビタミンB6の作用を阻害する物質です。

ビタミンB6はストレスを和らげ、脳の興奮を抑制する物質であるGABAを生成します。

「銀杏を食べすぎるという事」=「メチルピリドキシンを大量に摂取するという事」です。

多量のメチルピリドキシンを摂取して、GABAの合成が出来なくなり、痙攣、呼吸困難などの症状を引き起こしてしまいます。

何個までなら食べてもいいのか?

銀杏はやみつきになる美味しさでついパクパク食べてしまいがちですが、いったい何個まで食べても大丈夫なのでしょうか?

人によって個人差はありますが、子供は7個食べただけで中毒症状を起こした例もあります。

日本中毒センターが2017年に出した情報だと子供は7〜150個、大人は40〜300個を一度に食べると症状が現れます。

残念ながらメチルピリドキシンは熱にも強いため、油で揚げても火で焼いても毒性は変わりません。

一度に300個もなかなか食べる事はありませんが、串焼きなどは7個や40個なんてあっという間に食べられるので注意が必要です。

まだ知識のないお子さんがいるご家庭は注意してあげてくださいね。

また、脳波に異常があるてんかんの患者さんは銀杏を食べる際注意が必要です。

イチョウの葉エキスを飲んだことで、発作が連続したこともあるそうです。

エキスではなく銀杏自体を食べてもそういった危険がないとは限らないので、念のためかかりつけのお医者さんに相談するといいでしょう。

中毒発症から回復までの時間

中毒症状が出るのは、早い人だと食べてから1時間です。

遅い人だと食べてから12時間後になります。

食べすぎてから1.2時間経過したけど中毒症状が出ないからといって、さらに食べようとするのはやめましょうね。

もし中毒症状が出てしまった場合、半数の方は24時間以内には回復するそうです。

しかし、症状が長引いてしまうと90時間も苦しむことになるかもしれません。

4日間近く苦しい思いをするなんてとても耐えられませんね。

銀杏を食べすぎてしまった時の対処法について

吐こうとするのはNG

吐く事で痙攣を誘発させてしまう可能性があります。

また呼吸困難、意識がはっきりしてない状態だと、吐いたものを喉に詰まらせて窒息死してしまう危険があります。

そのため、銀杏の中毒症状がでても絶対に吐かせてはいけません。

迷わずすぐに病院に行く

中毒症状が重くなるとけいれんや呼吸困難などになります。

もはや自分たちで対処できるレベルではなくなり、一刻を争います。症状が重そうであれば迷わず救急車を呼びましょう。

ビタミン剤を投与してもらう事で症状が改善します。

適切な処方をしてもらうためにも、医師には恥ずかしがらず「銀杏を食べ過ぎた」と正直に話しましょうね。

まとめ

銀杏は年の数までという言葉はあながち嘘でもありませんね。

日本では戦後に食糧難の時代がありました。

当時は食べる物もなく、銀杏を多量に食べたことで命を落としてしまったり、意識不明の重症になる人も多かったそうです。

最近は食料もたくさん出回っているため、銀杏の食べ過ぎで死亡した事例はないようです。

しかし、つい美味しすぎてたくさん食べてしまいがちです。

最悪の場合死亡してしまうということを肝に命じて、適切な量を食べましょう。

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