漢字で「秋桜」と書かれるコスモス。
字のごとく秋に咲く花として有名ですね。
しかし近年は、夏にも花を咲かせる品種も人気が出てきました。
その中でも有名なのがセンセーションという品種です。
品種によって育て方に違いがあるため、今回はセンセーションの育て方をご紹介します。
センセーション種の育て方!綺麗に花を咲かせるために必要なこと!
コスモスは他の植物と比べた場合、養分をそこまで必要としません。
痩せた土でもしっかり育つため、肥料や水のあげすぎは悪影響を及ぼします。
・日当たり、風通し
日当たりと風通しの良い場所を選びましょう。
日当たりが悪いと徒長といって茎だけが弱々しく余分に伸びてしまい、不恰好で折れやすくなってしまいます。
コスモスはメキシコの高原地帯が原産地です。
年間を通して常に乾燥していて、冬でさえ気温20℃を超えるほどの環境下に生息していました。
そのため湿度が高く、日当たりが悪い環境を嫌います。
それに加え、虫やカビはジメジメして暗いところが大好きです。
もし日当たりと風通しの悪い環境で育ててしまうと、病気や害虫の被害にも合いやすくなります。
・種まき
コスモスは直根性で根が傷つきやすいので、ポットで育苗せず、直接鉢や庭に種をまくことをオススメします。
2〜4粒を点まきして、間隔は20〜30㎝ほど開けてください。
まいた後は種の上に土を1㎝ほどかぶせます。
土をかぶせることで種が乾燥したり風に飛ばされることを防ぐ役目があります。
土を厚くかぶせると発芽しないこともあるので薄くかぶせるようにしてください。
・育苗
無事発芽したら、間引きを行います。
同じ場所に苗がいくつもあると土の栄養をお互いに取り合ってしまいます。
1つの苗に十分に養分が行き渡るようにするためには間引きが必要です。
間引きをするタイミングは、本葉が3〜4枚になった頃行います。
他と比べて元気のないものや、徒長したものなどを間引いていきます。
初めて間引きした後、成長に合わせてあと1.2回間引きするといいですよ。
最終的には鉢植えの場合は、1本だけ残してください。
地植えの場合は、株間20〜30㎝開いた状態で、葉が少し触れるくらいを目指しましょう。
・植え付け
苗を移植する際はまず、コスモスが好む水はけの良い環境を作ることを心がけましょう。
鉢植えの場合、鉢に鉢底ネットを敷いてから鉢底石を入れます。
その上から培養土をかぶせます。
コスモスはどんな土でも育つので、市販の草花用のものでOKです。
地植えの場合は、土に川砂を混ぜることで、水はけが良くなります。
ポットから苗を取り出す際、コスモスの根は傷つきやすいので注意が必要です。
根についた土には極力触れず、そのまま植えてください。
複数株植える場合は、株同士の間は20〜30㎝開けてください。
鉢に1株のみ植える場合は5号鉢がベストです。
植え終わったら水を多めにかけてあげてくださいね。
鉢植えの場合は鉢底から水が出るくらいかけまるといいですよ。
・水やり
コスモスは肥料も水もそこまで必要としない植物です。
地植えの際は、猛暑日や、雨が何週に渡り降らない時は例外として、基本的に毎日水やりする必要はありません。
鉢植えの際は土の表面が乾いたら水をあげましょう。
・摘心
摘心とは葉が6〜8枚になり、新しい芽が出てきたらその根元を切ることを指します。
摘心を繰り返すと草丈の生長が抑えられ、代わりに枝や蕾が増えるため、たくさんの花が咲きます。
注意点として、摘心をしすぎると蕾がつかなくなることもえるので、センセーションの場合は7月以降は控えましょう。
・支柱たて
センセーションは茎が弱い上に、草丈が1m以上伸びる品種です。
そのため強風で倒れるおそれがあります。
草丈が50㎝になる前までには支柱を立てましょう。
・咲き終わり
花が咲いたあとそのままにしておくと、種を作ろうとします。
種を作ることにエネルギーを大量に消費するため、新しく蕾をつけられなくなります。
がくの下から摘むようにしましょう。
・消毒
ハサミに菌がついていた場合、切断面から菌が入り込み病気にかかるリスクが高くなります。
特に病気になった葉や茎を切断するときは忘れず消毒しましょう。
消毒方法はアルコールスプレーを吹きかけるだけでOKです!
種類によって異なる!?コスモスの育て方の違いについて
コスモスは、早咲き品種、夏咲き品種、秋咲き品種で種をまく時期や花が咲く時期が異なります。
また種をまく時期を遅めにすると低めの草丈になるので、お好みで調整しましょう。
・早咲き
種まき時期:4〜8月
日の長さに影響されず開花する品種です。
センセーションは早咲きで、種まきから2.3ヶ月で開花します。
時期をずらしながら種をまくと、長い期間花を楽しむことができます。
・夏咲き
種まき時期:4月〜7月
7.8月頃花を咲かせます。
・秋咲き
種まき時期:7〜8月
日照時間が短くなる10.11月に花を咲かせます。
夜に照明の光が当たったりすると、それに反応して花が咲かないこともあるので気をつけましょう。
まとめ
センセーションは開花時期が長いため、一年中あなたを楽しませてくれます。
花をたくさんつけて美しく見せるためには、摘心や、咲き終わりの花を摘むことを心がけましょう。
品種によって種をまく時期と開花時期が違うため、季節感を味わえるのもコスモスの魅力です。
センセーション以外の品種も育てたいときはぜひ参考にしてください。