空手をやっている方は、毎日の練習で汗が染みこんだ帯を洗濯したいと思う方は多いでしょう。
しかし、帯って洗濯機で洗濯してよいものなのでしょうか?
まず、洗濯が可能なものなのでしょうか?
帯の洗濯の可否や、洗濯方法については、ご存知でない方も多いと思います。
そこで今回は、空手の帯の洗濯ついて解説したいと思います。
お困りの方はぜひ参考にしてみてください。
帯は基本的に洗わない?洗濯する・しないの違いについて
結論から申し上げますと、空手の帯は基本的には洗いません。
帯は何回も洗濯をすると柔らかくなりすぎたり、縮んでしまうことがあります。
また黒帯などは色あせが早くなってしまう恐れもあります。
また、空手の帯には魂が込められていると考えられている所も多いようです。
帯をもらった際に師範に魂を込めていただいたという方もいます。
そのため洗濯するとその魂が抜けてしまうと考えられています。
また、空手の帯の色の変化は、最初は白帯だったのが汗水たらして稽古をするうちに、強くなった時には帯が黒色になっていたということに由来していると言われています。
そのため黒帯を洗濯すると強くなった証も洗い流すと考える方もいます。
こういったことから基本的には帯は洗わないと考えられています。
そうはいっても中には帯を洗いたい場面も出てきますよね。
それではどういった時には帯を洗っても良いのでしょうか?
洗濯した方が良い場合
新しく帯をもらった頃はまだ馴染んでおらず、硬くて巻きにくいと感じると思います。
そういったときに水通しの意味も込めて、一度帯を洗濯するという方もいます。
そうすると帯が柔らかくなって結びやすくなります。
何度も稽古をするうちにたくさん汗を吸って帯のにおいが気になることがあると思います。
また、たくさん汗をかいて帯がドロドロになってしまうこともあると思います。
そういったときにも、帯を洗濯して良いと思います。
やはり、においや汚れが気になる場合にはきれいにしてから稽古にのぞんだ方が気持ちも良いと思います。
色のついた帯は洗濯することを避ける方が多いですが、白帯の場合には空手着と一緒に洗濯をしているという方も多いようです。
洗濯しない方が良い場合
長年使用してきてボロボロになった帯は洗濯するとさらにボロボロになってしまう恐れがあるので洗濯することを避けるようです。
また色のついた帯、特に黒帯は先の理由で洗濯をする方は少ないです。
黒帯を洗濯するときの洗濯方法と注意点について
どうしても汚れや臭いが気になる場合には黒帯であっても洗濯したいものですよね。
黒帯を洗濯する場合の洗濯方法と注意してほしいことについてお話ししたいと思います。
黒帯の洗濯方法
まず、黒帯を洗濯する場合にはなるべく洗濯機は使用せずに手洗いで洗うようにしましょう。
洗濯機を使うと、帯が縮んでしまったり、傷んでしまう原因になります。
・黒帯の洗濯方法
① ぬるま湯で何回か手洗いで押し洗いする。
② ぬるま湯ですすぎ洗い
③ 日陰で陰干し
日なたで干すと帯が色あせたり、傷んでしまう原因になります。
また、もしどうしても洗濯機を使いたい場合には、洗濯用ネットに入れて、手洗いコースやソフトコースなどを使って、黒帯単体で洗濯することをおすすめします。
その際は柔軟剤や漂白剤の使用は避けた方が良いと思います。
まとめ
基本的に帯は洗わないという考えをお持ちの方は多いです。
今回ご紹介した空手の帯を洗濯することに対する考え方はあくまで一例です。
中には帯を何本か持っており、稽古が終わるたびに洗濯をしているという方もいらっしゃいます。
そのためあまり神経質にならずに、汚れてしまった時には洗濯してあげることも良いと思います。
帯を洗濯する場合には優しく手洗いをしてあげましょう。