季節に関わらず、一年中使用した方が良いと言われる日焼け止め。
夏は特に汗をかくので、塗り直す機会が多くなります。
そんな時、いつも家で使っているお気に入りの日焼け止めを持ち歩きたいけど、バッグに入れるには大きすぎる…そんな風に思ったことはありませんか?
小さい容器に入れて持ち運びができれば、旅行などのなるべく荷物を少なくまとめたい時にも便利ですよね。
今回は、日焼け止めの移し替えについての疑問を解決しましょう!
日焼け止めのポンプへの詰め替えはNG!!
結論から言ってしまうと、日焼け止めの移し替えは基本的に推奨されていません。
特に、日焼け止めの透明な容器への移し替えはNGです!
日焼け止めの容器を思い出してみてください。
どれも透明なものはありませんよね?
実は、それにはちゃんとした理由があるのです。
そもそも日焼け止めってどうやって肌を守っているの?
日焼け止めを透明な容器に移し替えてはいけない理由は、日焼け止めのメカニズムにあります。
日焼け止めの成分は大きく分けて二つのパターンがあるのを知っていますか?
紫外線吸収剤と紫外線散乱剤です。
・紫外線吸収剤
紫外線を吸収して化学反応を起こし、皮膚まで紫外線が浸透しないようにしてくれます。
・紫外線散乱剤
日焼け止めを塗った肌に当たった紫外線を乱反射させることで、皮膚に紫外線を届かないようにしてくれます。
このようにして、日焼け止めは皮膚を紫外線から守ってくれているのです!
透明な容器に日焼け止めを入れるとどうなるの?
先ほど説明したメカニズムで考えると、日焼け止めは紫外線に反応してその効果を発揮します。
もし透明の容器に入れたら、外で使用するときに、塗る前の日焼け止めが紫外線に当たってしまいますよね。
ということは、肌に塗った時に日焼け止めとしての効果がなくなってしまうということです。
これが日焼け止めを透明な容器に移し替えてはいけない理由です。
それでもコンパクトな容器に移し替えたい時は遮光性の高い容器に!
どうしても小さな容器に移し替えたい方は、青色や茶色などの遮光性の高い容器に移し替えましょう。
化粧品なども、基本的に色付きの容器に入っているイメージがありませんか?
それも同じような理由です。
化粧品の中には、紫外線などで劣化してしまう成分が含まれている場合があるので、中身を守るという役目があって、遮光性のある容器に入れられているんですね。
日焼け止めを移し替えるのにおすすめの容器は?
実をいうと、おすすめの容器は使い終わった日焼け止めの容器なんです。
やっぱり日焼け止めの容器は日焼け止め用に作られているので、遮光性も高く、中身の品質を下げる心配もありません。
でもそれだったら初めから持ち運びのしやすい日焼け止めを買った方が早い気もしますが…。
注意!日焼け止めを移し替えてはいけない容器
透明な容器に移し替えてはいけないこと以外にも注意するべきことがあります。
樹脂素材の容器は時間がたつと、容器が変形しているときがあります。
これは日焼け止めの中に含まれている成分と樹脂素材が同化することによって起きてしまう現象です。
注意事項として、詰め替えてはいけないものを記載してある容器もあるので、よく確認してから日焼け止めの詰め替えを行うようにしましょう。
日焼け止めの移し替え方は?
使い終わった日焼け止めに移し替える場合、まずは容器をしっかり洗い、乾燥させましょう。
それからなるべく空気に触れないように、日焼け止めを移し替えます。
空気に触れることも日焼け止めの劣化につながるため、注意しましょう。
まとめ
日焼け止めの移し替えについてですが、いろいろな注意が必要でしたね。
どうしてもこれを使いたい!というこだわりの無い方は、小さめのものを買って使うのが良いのではないでしょうか。
詰め替え用が販売されている日焼け止めもありますが、多くの日焼け止めは詰め替えが推奨されていません。
お気に入りのものがあれば持ち歩きたい気持ちを分かります。
そのような方は、遮光性が高く、しっかりと密閉できる容器に移し替えてくださいね!