バイオリンに限らず、楽器を扱う人は自分の扱う楽器についての知識を必要とします。
知らないと、メンテナンスを自分で行うことができません。
そのために必要以上の費用が掛かったり、きれいな音色が出せなかったり、楽器の寿命を縮ませてしまうことにもつながります。
大切にしてあげることで期待以上の音色が出せるようにもなりますので、最低限のメンテナンスは自分でできるようにしておきましょう。
お子様の手習いなどであれば、保護者の方も一緒に覚えておくと良いですよ。
バイオリンの弦の張り替えはどこでできる?自分でもできる?
バイオリンの弦の張り替えは楽器店で行ってくれます。
弦は別費用となりますが、張り替えは一本150~200円が相場です。
もちろん自分でもできます。
弦は1本ずつ交換します。
全部一度に外してしまったり、緩めてしまったりすると、駒や魂柱が倒れて慣れない人だと元に戻せなくなってしまいます。
もしズレたり倒れたりした場合は、専門家に見てもらうようにしましょう。
何番から交換すればいいという決まりはありませんが、外側の弦から4-1-3-2、もしくは1-4-2-3の順で良いでしょう。
また、張り替えをするときは全部の弦を交換するようにしましょう。
古い弦と新しい弦を一緒に使うと調整が難しくなってしまいます。
張り替え方は楽器店でも教えてくれるところが多いですよ。
楽器店は、人間で例えると定期検診をしてくれる病院のようなものです。
かかりつけの病院を決めるように、行きつけの楽器店を決めておくと良いでしょう。
バイオリンの弦はメーカーによって金額が全然違う?
弦の値段はメーカーによって全く違います。
ピラストロ・トマスティーク・ダダリオは有名です。
ドミナントやインフェルドは値段が手ごろで愛用者が多いです。
エヴァピラッツィは上級者に人気のメーカーです。
弦の素材でも値段に大きく差があります。
ガット弦は羊の腸から強い繊維を取り出して乾燥させよじり合わせたものですが、扱いにくく値段も高いです。
中・上級者用です。
初心者は安定性や耐久性が高いスチール弦やナイロン弦が良いでしょう。
スチール弦は、安価であることのほかに、弦が伸びにくいのでチューニングも容易です。
寿命も長く扱いやすいので、子供用バイオリンなどにも多く使われています。
ナイロン弦は現代の主流な弦で、ガット弦とスチール弦の長所を兼ね備えた弦です。
ガット弦より低価格で、耐久性にも優れています。
また、弦には番号がありますが、それぞれの線で値段がかなり違います。
一番安いのがE線(1弦)、次にA線(2弦)、D線(3弦)、そしてG線(4弦)が一番高いです。
弦の寿命は使用頻度や使い方にもよりますが、およそ数か月から半年くらいです。
響きが悪い、弦の変色、ほつれやサビなど劣化の状態をみて交換をする必要があります。
4本全部購入となると、安いものでも5千円以上かかります。
まとめ
以上、バイオリンの弦について説明しました。
弦の寿命は短く、値段も安いものではありません。
練習後のメンテナンスでも寿命を延ばすことができますので、普段から手入れは行うようにしましょう。