1日の疲れを取るためにみなさんは睡眠をとられたりしますね。
昼寝でしたり、夜ぐっすり眠る時…みなさんは布団のほかに睡眠によく頼る仲間が何かわかりますね。
それは枕。
一見ただ頭を置くためだけのものかと思いきや、実は健康に重大な影響力を持っているのです!
枕を買う際、みなさんは何に着目して購入されているのでしょうか?
あるいは何も考えずに購入されていますか?
枕を取り扱っているお店のプロの多くは、
・枕の高さ
・枕の素材
・枕の硬さ
・枕の大きさ
以上の4つが枕を購入の際に確認し選ぶ重要なポイントだと答えています。
これら4つのポイントがどのように枕と健康に関与しているのかを説明していき、その上で枕の正しい選び方についてお教えしたいと思います。
自分に合う枕の選び方ポイント4つ!心地よさとリラックスが決め手!?
それでは、選ぶべき枕の4つのポイントについて解説させていただきます。
枕の高さ
枕の高さは仰向けで頭を枕に置いた場合に顔の角度が約5度の状態。
あるいは横向きで寝る場合は頭から背中までの骨がまっすぐ伸びている状態がベストな高さだと言われています。
まず枕が高すぎる場合ですと、仰向け時に首の下にすき間ができてしまいます。
すると、肩や首の筋肉に負担がかかり、頭痛や肩こり、いびきの原因となってしまいます。
ならば枕の高さを低くすればいいのかと思えば、実際はそうではありません。
心臓よりも低い位置に頭が置かれるので寝違えや肩こりの原因になります。
さらに、血流が頭部に多く流れることによって脳への刺激が増え、眠りが浅くなり、いびきの原因にもなります。
枕の素材
枕の素材ですが、素材の名前と言えば羽毛やそば殻が多くの方は思い浮かぶでしょう。
人工の素材ですとウレタンやパイプがよく聞かれると思います。
しかし、素材を慎重に調べないと様々な問題に遭うこととなり、アレルギーやニオイ、通気性や洗濯性といった問題が挙げられます。
例えばそばアレルギーの方はそば殻のものを避ける必要があり、ウレタンやラテックスは通気性がよくありません。
枕の硬さ
枕の硬さですが、素材によって硬さが異なり、硬すぎたりやわらかすぎたりすると、後頭部や首にすき間ができてしまいます。
ウレタンは硬さがあり、羽毛やラテックスはやわらかさがあります。
ですが、素材独特のデメリットがありますので、それらを理解した上で自分に合う硬さの枕を選んでください。
枕の大きさ
枕の大きさですが、基本的には肩幅と同じサイズの枕を使います。
しかし、場合によっては違うサイズの枕を使ってもよいでしょう。
肩幅と同じサイズの枕は43×63センチの枕で、これは標準なサイズだと言われています。
二人用の枕で43×120センチの枕があります。
でも、一般的な敷き布団でそのまま使うと布団からはみ出すので、抱き枕として使うのがよいでしょう。
睡眠と健康の深い関係!?睡眠の質をあげ健康も手に入れる枕の選び方!
先述した4つの枕選びのポイントを踏まえて、健康になるための枕のタイプを解説していきます。
まずは素材ごとに紹介していきます。
●低反発ウレタンフォーム
首と頭にフィットしやすい弾力性を持つが、通気性がないため夏場は暑く感じニオイがなかなか取れない。
●パイプ
通気性の良さと丸洗いを可能にした素材で好みの硬さに調節できます
しかし、吸湿性に欠け、細かい内容物のために使用中に音が鳴り変形しやすい。
●羽根
ふんわりとした触感で吸湿性・放湿性・復元力に優れています。
しかし、羽根アレルギーの危険があり、独特のニオイがする。
●そばがら
硬さと安定感があり吸湿性・放湿性を持ち、高温多湿な日本に適した機能を持ちます。
しかし、そばアレルギーの危険があり湿気によりダニ・カビが発生しやすい。
●ポリエステルわた
繊維が丈夫で『わたぼこり』が出にくく洗濯可能だが、吸湿性・放湿性がほとんどない。
●ラテックス
天然ゴムゆえのやわらかさと弾力性を持ち通気性・抗菌作用により清潔に使用できる。
しかし、ゴム独特のニオイがありゴムアレルギーの方は要注意。
●真わた(シルク)
吸湿性がよく繊維が長いので中身の偏りがないが、へたりやすく長持ちしにくい。
●パンヤ
吸湿性がよく頭に合うやわらかさを持つが、へたりやすく通気性が弱いので湿気を持ちやすく長持ちしない。
●キャメル(ラクダの毛)
吸湿性・放湿性に優れ復元力が高いが、夏場は熱がこもりやすい。
●ウール(羊の毛)
吸湿性・放湿性に優れ復元力が高いが、夏場は熱がこもりやすい。
●コルマビーズ
通気性が高くやわらかいが、安定性に欠け内容物の音が鳴る。
●極小ビーズ
触り心地がよく形が変形しやすいが、熱がこもりやすく安定性に欠ける。
以上が素材ごとの特徴となります。
素材によってはアレルギーをお持ちの方による使用は避けるべきものもあり、ニオイに敏感な方も独特のニオイのする素材の枕は避けた方がよいでしょう。
素材が決まれば、枕の硬さも決まってくるでしょうか。
硬さは素材によって異なり、安定性があるが硬い・やわらかいが安定性がないものがあるので、好みの硬さの枕はどの素材なのかを確認してください。
続いて高さ・大きさを決めますが、お店によっては試しに使ってみることができるところがあります。
購入前にお店のスタッフに聞いて試しながら自分に合う高さの枕を選んでみてはどうでしょうか。
ベストな高さは『枕の高さ』の項で説明した高さ、大きさは自身の肩幅あるいは用途に合わせてお選びください。
また、自分に合う枕がお店に置いていないという場合はオーダーメイドで枕を作ってくれるお店を訪ねてみてはどうでしょうか。
スタッフさんと相談して世界にひとつだけの自分の枕を手に入れてみてください。
まとめ
したがって、枕を選ぶ際には、
・高すぎず低すぎず、寝る姿勢に合うもの
・素材に対するアレルギー、通気性、弾性、洗濯性の把握
・頭を置いた時に高さ、寝るクセにちょうどいい硬さか
・寝るクセや自分の肩幅に合う大きさか
の4つのポイントを理解して健康的に眠れて自分に合う枕を選んでいただきたいと思います。