弓道。
最近ではスポーツ競技の一面もありますが、弓で矢を射て、的に中てる一連の所作を通し、心身の鍛練をする日本の武道です。
弓道を語る上で欠かせないのが弓。
弓の素材は竹弓、カーボン弓、グラスファイバー弓などがあります。
素材ごとに特徴があるので次の項目でご説明していきたいと思います。
弓道の重要な武具である弓の張り方はどうするの?大事なことは?
弓は色々な素材のものがありますが、弓本来のカタチは400年前から変わっていないそうです。
まずは弓の特徴について解説したいと思います。
・竹弓
弓道としての品格に優れ、使う内に味が出るといわれています。
ただこまめに手入れをする必要があるため、上級者の方など向きといえるでしょう。
手入れを欠かすと変形や破損がおこることがあります。
・グラスファイバー弓
カーボン弓と同様に耐久性があり変形や破損が少ない弓といわれています。
価格もお手頃で初心者の方など向きの弓です。
的中に優れており離れの反動も少ないため、初心者から上級者まで幅広い方向きの弓です。
・カーボン弓
グラスファイバー弓と同様に耐久性があり変形や破損が少なく価格もお手頃な弓といわれています。
グラスファイバー弓よりは値段が少し高めにはなります。
もちろん値段も違うので弓を購入する際には自身にあったものを選ぶようにしましょう。
弓の張り方
用意するもの:タオルもしくはクッションなど
1. 弓の上端の弦輪(つるわ)をかける部分(上)を床に敷いたタオルなどの上に置く
2. 片膝をついた状態で左手→握りの少し下、右手→手下のあたりを持つ。
3. 弓の下端の弦輪のかかるとがった部分は太ももの上にしっかり乗せておく。
4. 弓がぐらぐらしないように左手で固定し、右手で体重をかけながら下方向へ押す。
※ねじらずに真っ直ぐ押すことがポイントです。
5. 弦をかけることのできるぐらい弓を押せたら右手は動かず左手を握りから約5~20センチほど下方向へ持ち替え、弦をかける。
これで完了です。
ちなみに弓を張るのは意外に難しいため、上級者の人でさえ正しく弓に弦を張れる人はそういないそうです。
よく分からない段階の時はまず指導者の指示に従うようにしましょう。
「まぁこんな感じでいいか。」と安易な気持ちで張ろうとすると怪我や弓の破損につながる恐れがあります。
正しい弦の張り方を理解し、習得することが何よりも大事です。
弓道の弓って購入が必要?レンタルなどは出来ないの?
弓道を行うには弓具と呼ばれる道具を用意する必要があります。
矢・かけ(右手にはめる手袋)・弓道衣(弓道着もしくは着物)。
そして何と言っても弓道において一番大事な弓です。
初心者が弓具を一式用意すると素材によって値段の幅はありますが、10万円ほどかかると言われています。
そのため最初から購入するのではなく弓道を初めて1年ほど経ってから購入する人が多いそうです。
値段的なこともありますが、その方が自身の力を把握し、より自分にあった弓具を購入することが出来るからです。
では最初はどうするのか?
そんな時に便利なのが各地で行われている初心者弓道教室などでのレンタルです。
必要道具一式を無料や格安で貸し出してくれるところが多くあります。
これは利用しない手はないですね!
ただ弓道教室や体験教室は年に数回しか開催されていなかったりするので事前に各施設に日程や料金などを確認するようにして下さい。
まとめ
野球やサッカーなどテレビなどでよく目にするスポーツとは違い、一般的にあまりよく知られていない弓道の世界。
しかし、侮るなかれ。
弓道は【礼儀作法を学べる】・【姿勢が良くなる】・【集中力がアップする】と言われています。
つまり心と体にいい影響を与えてくれるスポーツなんです。
この記事を読んで弓道に興味が湧いた人はぜひ弓道の世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。
まずは体験教室から初めてみましょう。