オリンピックのフェンシングは種目によってどんなルールがあるの?

今やオリンピックの種目になっているフェンシングですが、もともとは中世の騎士たちによる剣術にあるとされています。

火薬などの発達により実戦では剣が使われなくなったが、剣は騎士の名誉の象徴のためヨーロッパの上流階級は剣術をたしなみ続け、19世紀末には競技として行われるようになりました。

フェンシングはルールを知らないとなぜ点数が入ったのか、なぜ入らなかったのかなど分からないため楽しめない人が多いのではないでしょうか。

もちろんスピードが特徴のスポーツなので見ていてとても爽快でかっこいいのですが、ルールを知ればもっと楽しめるので、ぜひ学んでみてください!

あまり情報を入れ込みすぎるとかえって分かりづらくなるのでなるべく簡単にまとめたいと思います!

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フェンシングのルールは?フルーレとエペとサーブルの違いとは?

まず、基本的な試合のルールです。

勝敗の決め方は男女や、3種目間で違いはないですが、個人戦(予選・決勝トーナメント)、団体戦では違います。

個人戦の予選の場合、1試合3分間で5ポイント先取した選手が勝利となります。

5ポイント取る前に3分が経過した場合はポイント数の多い選手が勝利となります。

個人戦の決勝トーナメントの場合は、1試合3分を3セットの合計9分間のなかで15ポイント先取した方が勝利となります。

これも15ポイント取る間に9分が経過した場合、ポイント数の多い方の勝利となります。

団体戦(リレー方式)

1チーム3選手が相手チームの3選手と対戦します。

そのため、1試合のなかで9対戦ということになります。

1対戦5ポイント先取、もしくは3分経過した時点で次の対戦へ移ります。

全9対戦のなかで45ポイント先取で勝利となります。

これも45ポイント取る前に27分(3分×9対戦)が経過する場合は個人戦のときと同じようにポイント数の多いチームが勝利です。

個人戦、団体戦に共通しているのは、同点の場合は1分で1点先取した方が勝利となる延長戦となること、延長戦でも勝敗が決まらなければ試合の前の抽選によって優先権を得た方が勝ちとなります。

そして、フェンシングには「フルーレ」「エペ」「サーブル」の3種目があります。

聞き慣れない言葉だと思うので、1つずつ説明していきます。

フルーレ

両腕、頭部を除いた胴体のみを有効面とし、突きのみの攻撃となっています。

剣先にセンサーがついており、500g以上の突きに機械が反応しランプが点灯し得点となります。

フルーレには攻撃権というものがあり、先に攻撃を仕掛けた方に攻撃権が与えられ、防御する方は相手の攻撃を阻止することで攻撃権を奪うことができます。

攻撃権がないときに有効面を突いても得点にはなりません。

フルーレのみどころは攻撃権があるため、ランプの点灯だけでなく攻防の駆け引きがあるところです!

動きが速いためどちらに攻撃権があるのかを見分けるのも難しいですが、わかってくると応援にも熱が入ります!

エペ

頭~つま先まで全身が有効面となっています。

攻撃は突きのみ。

相手より先に圧力750g以上の突きで攻撃できるとランプが点灯し得点となります。

フルーレよりも強い力で突かなければポイントにはつながりません。

エペには攻撃権はなく、先に突いた方がポイントとなります。
0.04秒以内の同時突きは両者にポイントが入るのも特徴のため、少しの油断が勝敗を決めます

エペのみどころは、同時ポイントもあり、攻撃権もないので最もシンプルなルールのため分かりやすく、実際の戦闘に近いところです!

サーブル

両腕、頭部を含む上半身が有効面とされており、突きだけでなく斬りも可能です。

フルーレと同様に攻撃権があり、斬りもあるため非常にスピードの速い種目です。

サーブルのみどころは、突きと斬りがあるためほかよりもダイナミックな動きになること、攻撃権の移り変わりによる駆け引きです!

フェンシングは体と頭で勝負!サーブルはルール重視の競技!

フェンシングはフットワークがとても大切になるスポーツのため、フィジカルも必要になりますが、それだけでなく、頭脳も必要となります。

優先権があるときには頭を瞬時に攻撃と防御を切り替えなければならないこと、攻撃する位置や、相手の動きを読んで次の動きを考えなければならないのです。

頭脳だけに長けていてもフットワークがないと相手についていけず勝利することができませんし、フットワークがいくら良くても冷静に考えて攻撃することができなければ勝利できません。

相手が攻めたくなるにはどのような動きをしたらいいのか、という心理戦も必要です。

特にサーブルでは突きだけでなく斬りがあるため、間合いをしっかりとり、相手の動きを分析することが必要となります。

同じ攻撃権のあるフルーレと違い、有効範囲が広いこと、斬りがあることでよりその攻撃権を駆使して得点に繋がるような行動をしないといけないため、ルール重視の競技となっています。

まとめ

今回はフェンシングについてのルールや種目別に説明をしていきました。

複雑なようですが、覚えてしまえば今までよりも格段に応援するのが楽しくなります。

また、フェンシングは技術と頭脳を使うスポーツです。

様々な攻防戦があり、とても楽しいスポーツです。

これから挑戦してみる方はぜひ頑張ってみてください!

それではここまで読んでくださってありがとうございました!

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