「わからない」という言葉を敬語にすると、「分かりかねます」や「存じ上げません」など、さまざまな敬語に言い換えることができます。
敬語の表現は、話している相手やシチュエーションによって、よりふさわしい敬語を使えるようになることが大切になります。
今回は、ビジネスの上での基本となる敬語について、まとめてみました。
「欲しい」の正しい敬語は?ビジネスシーンで最適な言葉は?
「欲しい」という言葉には、
①自分が何かが欲しい
②自分が誰かに何かをしてほしい
という二つの異なる意味があります。
そのため、「欲しい」を敬語で表現する際には、この二つの「欲しい」の持つ意味内容の違いによって置き換える言葉が異なります。
①の意味で敬語に置き換えたいときには、「頂く」という敬語を使いましょう。
また、文章や電子メールなど改まった時には、「頂く」よりも、「頂戴する」という敬語を使うことで、より改まった、文書にふさわしい言い回しになります。
②の意味で使いたいときには、「していただけでしょうか?」・「お願いします」といった相手方に依頼したり、お願いするような表現を前面に出すことが、意味内容に沿った適切敬語になります。
さらに、より丁寧に表現する場合には、クッション言葉を添えます。
クッション言葉とは、「お手数ですが」や「恐れ入りますが」などがあります。
クッション言葉をつけることで、より丁寧な表現になります。
貸すの正しい敬語は?ビジネスシーンで選ぶ言葉はどれ?
「貸す」を敬語にする場合には、尊敬語の場合と謙譲語の場合の二つで異なります。
敬語には、尊敬語・謙譲語・丁寧語の三種類があります。
尊敬語とは、相手に敬意を示すために使用します。
誰が行為を行なっているかという点から区別するならば、話している相手型の行動や行為を言い表す時に使うことが好ましい敬語が、尊敬語です。
他方、謙譲語は、自分下げることによって相手を高めて敬意を示すものです。
尊敬語と謙譲語の区別をしっかりと把握して、「貸す」という言葉を言い換えてみましょう。
尊敬語で「貸す」、つまり話の相手方が何かを貸してくれる時に使用するのは、「お貸しになる」が正しい表現です。
謙譲語で「貸す」、つまり自分や相手にとって目下の人が何かを話の相手方に貸す時に使用するのは、「お貸しする」が正しい表現です。
まとめ
正しい敬語を使う際には、元の言葉が複数の意味を持っている場合には、意味ごとに別の警護になる場合があります。
また、謙譲語と尊敬語の区別をしっかりとすることも、敬語を使う上で重要になります。
敬語は使用しているうちに自然と身につくものです。
最初は間違っているかもと不安になるかもしれませんが、勇気を出して使うことから始めてください。
先輩などと練習するのもいいですね。